【台中日本語教師勉強会】05 参加者の感想
8月21日(土)に行われた日本語教師の「専門性の三位一体モデル」を使ったワークショップには台湾、日本、タイなどから30名を超える方が参加してくださいました。→ ブログの告知記事
当日は参加者が3名にファシリテーター1名が加わった4人のグループ別れて、それぞれ異ったフィールドでのエピソードを語り合い、聞き合う中で参加者自身の理念が「あぶり出される」という稀有な体験をさせていただきました。
以下、参加者のみなさんの感想を載せています(順不同)。ほとんどの方が今回のワークショップの形式のおもしろさ、その可能性について言及しています。 今回のワークショップを進行していただいた舘岡洋子先生、古屋憲章先生をはじめとした「日本語教師の専門性を考える研究会(NKS研究会)」 、本当にありがとうございました。そして参加してくださったみなさん、お疲れ様でした。参加してくださるみなさまあっての勉強会です。どうか今後もよろしくお願いします。(犬山)
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《参加者の感想》
■ 石野祥子さん
本日は、ワークショップに参加させていただき、ありがとうございました。
最初は時間が区切られていることに「こんな短時間でできるだろうか?」と少しドキドキしましたが、時間を区切って進めていくこと、他の方に質問してもらうことで、自分だけでぐるぐる考えていては出てこないような考えがストンと出てきました。グループの方のお話を聞いていて共感できることもたくさんありました。
本も購入しましたので、自分自身の日本語教師としてのあり方について考えていきたいと思います。本当にありがとうございました。
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■ 後藤知寿子さん
きょうはどうもありがとうございました。
言葉通り、自分が何故日本語教師になっているのか?目標としているものはなんなのか? ワークショップとその後の意見を聞いて、炙り出されてきました。
台湾に来る前は会社員として働いていましたが、会社には社訓があり、企業として活動する以上はそれは必要で、それがないと企業の発展もないものと思っていました。やはり現在の先生という職業でも必要だと、今回の勉強会を通じて感じた次第です。
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■ 大上 雅子 さん
昨日は、誠にありがとうございました。2回目の参加でした。初回も少し私には難しかったのですが、昨日もレベルが高い気がしました。それでもWSという形で、自分が経験した事を、述べさせて頂きました。
他の皆さんの貴重なお話を聞くことができ、非常に役に立ちました。どうもありがとうございました。
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■ YOさん
グループワークでとてもよい対話ができました。ご一緒させていただいた先生は、それぞれ居住地やバックグラウンド、現在教えている状況も異なりますが、それぞれの経験をシェアし、そこにお互いの質問が飛び交い、とても深く活発な意見交換ができました。みなさんに比べて私は経験が浅いですが、そのような私にもたくさん質問してくださったり意見を聞いてくださって、とてもうれしく居心地が良い時間でした。みなさんとの意見交換を通じて、自分が何を大切にしているのか、どんな状態になったら心地がよいのかが整理されました。犬山先生にはこのような会を企画いただき感謝しています。また、NKSの先生方にも多くご出席いただき進行やファシリテーターをしてくだり、夜遅くまでありがとうございました。台中に住みながらこのような会に参加できてとてもラッキーだったと思います。
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■ 宇野幸一さん
本日のワークショップありがとうございました。正直、思い出すのも辛い体験を振り返ったのですが、だからこそ、他の先生にもアドバイスしていただいて、ちょっとでも自分のレベルアップにつながるかなと思います。他の先生の体験談も、なるほどと思わされることばかりでした。またよろしくお願いいたします。
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■ 安田好成さん
今日のワークショップを企画していただき、ありがとうございました
舘岡先生の三位一体モデルは、ネットで検索して5件程度ヒットしたので、予め拝見しました。文型とか語彙とか日常見慣れた縦割りの専門知識については理解しやすいのですが、成長モデルの一つとして見た場合、理解が難しいところがありました。「どんなフィールドで仕事をしようが、方法は違っても理念は同じでしょ」といったところが、現在の理解レベルです。最後に、今回のエピソード集を通覧すれば日本語教師の全体像がおぼろげにみえるような気もしました。次回に機会がありましたら宜しくお願い致します。
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■ 匿名さん
事前課題で、自分の「グッときた経験」「ゲッとした経験」を思い出すにあたって、いろいろ自分の過去のことが思い出せました。そして、思い出しながら、これまでの自分にちょっと「ステージ」?みたいなものがあったなって思えました。当日のグループワークの中では、その経験の中から1つをシェアするということだったので、どれを選ぶかちょっと悩みました。初めてお会いした方と自分のどこを切り取ってお話したらいいのか、最初、戸惑いを感じました。
グループの中での話し合いは、3人とも違うところからの参加、しかも、学習者もいろいろで、それぞれのお話から出てきた経験がとても興味深かったです。自分が話しながら、ああー自分はこんなことを大事に考えてきたのかなーというのが実感できた時間でもありました。
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■ 王秀雯(台中昭和日語教室)さん
今回の勉強会は今までと違ってワークショップの形でした。「専門性の三位一体モデル」を通して、自身の経験をふりかえりながら、自分の日本語教師としての理念を探り、三位(理念・方法・フィールド)の関係の中で内省チェックができました。有意義に勉強会に参加できるようと、事前に本を手に入れ、拝見しておきました。ノンネイティブ教師の私はもちろん他のネイティブの教師方よりモヤモヤとしていて、状況がつかめなかったときもありました。抽象的過ぎましたので。しかし、作者の一人の仁野先生が親切にゆっくり誘導してくださったり、同じグループの犬山先生と阿部先生も丁寧に聞いてくださったりしたおかげで、だんだん「なるほど」「私に何かを考えてほしいんだ」「今の私は何のために話しているか」とわかってきました。自分の伝えたかったことも、頑張って伝えました。完璧ではありませんでしたが。終わったときに、何だか、自然にこういった感想が出てきました。「日本語教師の理念は・方法は常にフィールドに応じて変われること」。できれば、これからも心に留めておきたいと思います。ですが、日本語教師の理念というものはいつも変わっていいのかどうかは自分の課題になりそうです。
今回の勉強会のために、苦労されたNKS研究会の先生方、舘岡先生、古屋先生、仁野先生、ありがとうございました。遅くまでお疲れ様でした。犬山先生と山田先生よりいつも勉強会でご指導を受けており、何より幸いです。次の会も楽しみです。ぜひ、よろしくお願いいたします。
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■ ちびた さん
この度ワークショップに参加させていただきまして、ありがとうございました。
今まで、自分の体験やあり方、考え方(良い悪いは置いておいて)を他の先生方とお話しする機会はなかったと思います。他の先生方と自分の体験をシェアし、話し合うことによって、これから自分がどのようにあるのか、自分の理念とは何なのかを再認識できました。
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■ 虞安寿美 さん
人と対話をしながら、自分が日本語教育で大切にしていることを言語化できたことで、ちょっと汚れで曇っていた自分の理念の箱がクリアになった気がします。
そして、同じグループの方の語りから、自分が直接体験できないであろうフィールドの様子を知り、共感を覚えたりひらめきがあったことも収穫でした。
ときどきこのようなワークショップに参加することで、自分の芯を磨いたり、刺激を与えることが大事だなと思いました。ワークショップ、ありがとうございました。
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■ 住田哲郎 さん
先日出版された『日本語教師の専門性を考える』の執筆者の方々がワークショップを行うということで、本の中に書かれてある実践を体験できるいい機会だと思い、ワークショップに参加させていただきました。ワークショップを通じて自分自身の教育理念(の一端)を言語化できたことは素直に良かったと思えますし、また自分が考えてきた「日本語教師の専門性」との差を明確にできたことも私にとっては大きな収穫でした。このような機会をいただき本当にありがとうございました。
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■ 池田透 さん
今回は大変ありがとうございました。私の考え方と同じ考えをお持ちの先生方がいらっしゃるのを知り、励みになりましたし、自信になった部分もあります。また、言われてみれば、こういう考え、経験を持っています。と自分に数少ない日本語教師人生ですが、振り返ることができました。せっかくの縁ですから、これからもご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。
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■ KA さん
日本語教師と一口に言っても、皆様それぞれにさまざまなフィールドで独自の理念を持って活動されていることに気づくことができました。自分自身、理念なんて言えるほどのものはないと思っていましたが、話し合いの中で「あぶり出される」過程はおもしろかったです
たくさんの気づきをいただきました。ありがとうございました。
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